【特集】北鉄バス方向幕講座 基礎編


■はじめに

当サイトでは、金沢市内を走る北鉄バスの
方向幕をメインに取り扱ってきましたが、
路線の変遷を方向幕で読むことに重点を
置いてしまい、幕そのものの解説はこれまで
行わずにいました。

そこで今回から何回かに分けて
「北鉄バス方向幕講座」としまして、幕の
読み方の基本から種類、変遷、営業所ごとの
特徴などを紹介していこうと思います。


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■1.幕の読み方

幕の色については後ほど説明することにして、まずは幕に
書いてある文字から解説します。

当然ながら左から読んでいくわけで、「33」は路線番号を
表しています。この路線番号だけで、だいたいどの方面に
向かうのかが分かるようになっています。

「香林坊/寺地」はバスの経由地を表しています。そして
「南四十万」は行先で、つまりこの幕から「33系統で、
香林坊・寺地を経由して南四十万へ行くバスだということが
分かります。


●色と番号について

次に、幕の色と番号について説明します。
この2つで、おおよそのバスの行先が分かるようになっており、
以下のようになっています。

00番台 幕の色:白地黄緑字
主たる方向地域:県庁、中央病院
路線名と番号:01・02中央病院 03畝田住宅 
         04・05笠舞駅西

10番台 幕の色:緑地白字
主たる方向地域:小立野、花里
路線名と番号:10錦町粟崎 11錦町B 12湯涌 13医王山
         14田上 15錦町野々市 16犀川 
         18花里 19笠舞駅西

20番台 幕の色:だいだい地白字
主たる方向地域:寺町、平和町
路線名と番号:20平和町 21野田 22大桑 25内川

30番台 幕の色:青地白字
主たる方向地域:円光寺、額住宅
路線名と番号:30・31額住宅 32柳橋円光寺
         33四十万金石 34三馬大野 
         32・33・35金沢駅工大

40番台 幕の色:白地黒字
主たる方向地域:野々市、松任
路線名と番号:40松任 41千代野 43錦町野々市
         44野々市 45・46八日市 48野々市金大
50番台 幕の色:白地青字
主たる方向地域:上荒屋、安原
路線名と番号:50・55上荒屋 51安原B 52示野 53西金沢
         54安原A 56西部緑地公園 57黒田

60番台 幕の色:白地だいだい字
主たる方向地域:金石
路線名と番号:60金石 61・63三馬大野 62金石中央病院
         64黒田

70番台 幕の色:白地茶字
主たる方向地域:粟崎、内灘
路線名と番号:70・73錦町粟崎 71内灘 72笠舞駅西
         75中央病院 77(問屋センター)

80番台 幕の色:茶地白字
主たる方向地域:鳴和、柳橋、木越
路線名と番号:80・85柳橋円光寺 81柳橋寺町
         82鳴和増泉 83石引 84木越円光寺
         86田中医大病院 86彦三免許センター
         87津幡(野町鳴和) 88東金沢金大 
         89元町有松

90番台 幕の色:黄地黒字
主たる方向地域:鈴見、旭町、金沢大学
路線名と番号:90卯辰山 91旭町 92鈴見
         93・94・97金沢大学 95北陸大学
         98野々市金大 99東金沢金大



●幕のサイズと位置

方向幕のサイズと位置も年代によって変化をしてきました。
昭和59(1984)年までは全ての車両が小型幕を搭載して
いました。
小型幕には行先幕の左隣に種別幕も設置されており、
「準急」「快速」「急行」「特急」などの幕も入っていました。
昭和56年までは、近郊路線は金沢市内で準急運転を行って
いたこともあり、種別幕も必要不可欠なものだったようです。
このほか、金名線が不通になっていた頃には種別幕に「電車」と
書いたものが使用され、代行運転をバスが行っていました。

エアロスターが昭和59(1984)年11月に登場し、
現在も採用されている大型方向幕が搭載されるようになりました。
上の画像はどちらも57系統の同じ幕ですが、サイズの違いは
一目瞭然かと思います。
▲ブルドッグの横幕です。   ▼旧エアロの横幕です。ブルのものより少し大きいサイズです。
前幕と同時に横幕のサイズも変更され、若干大きくなって
います。ごく最近まで見られたのですが、09年3月に
192号車が廃車となったことで、北鉄からはこの手の幕は
消滅しています。

横幕はさらに進化を続け、平成3(1991)年のハイグレード車
から、窓2つぶん丸々を横幕としたワイド型のもが登場し、
以降の主流となります。
上段が行き先、下段が始発地から終点までの経由地を示して
おり、ここまで特大の横幕は北鉄くらいではないでしょうか。

またこの時から後幕も約20年ぶりに復活しています。
「後幕があると、乗客の駆け込み乗車が増える」ため、いったん
は廃止されたのですが、やはりあると便利だという声も多く、
晴れて復活となりました。
この後幕は、前幕と異なりサイズが小さいためローマ字併記は
ありません。
ワイド横幕ですが、日野車(画像左上)と三菱車(画像左)では
枠の形が異なっています。
また、初期には全て矢印入りで書かれており、書いてある内容
は同じでも矢印の向きで種類が用意されていました。
このため、前幕・後幕・横上段・横下段の4面連動の幕となって
いて、北鉄史上最も豪華な幕と言えるでしょう。
ただし、幕の段数がとんでもないことになってしまうため、
すぐに画像左の幕のように矢印なしのものとなっています。

ちなみに上の画像(32系統)では矢印入りですが、こちらは
98年以降に誕生した連結路線の幕で、行きと帰りではそもそも
の路線番号も異なっており、必然的に矢印が入っています。

ハイグレード車には、基本的に4面幕が採用されましたが、
93年式と94年前期式の車両は98年の大改正で横上段幕が
埋められています(画像左下)。
(情報ご提供:富山の北鉄バスファンさん、もりさけてんさん。)
                            せっかくのワイド横幕も、現在ではLED化が 着々と進行中です。▲
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