| ■野々市営業所の基礎知識
野々市営業所は、金沢南部や松任地区を走る車両の基地 として昭和43(1968)年11月に誕生しました。 約80台の車両を所有して30年ちかくその役目を務めて きましたが、平成8(1996)年3月の南部営業所誕生に伴い、 数台の駐在車を残し営業所は閉鎖されてしまいました。 ところが、平成12(2000)年になって金沢南部の路線の 一部が鶴来に本社を構える加賀白山バスに委託されるよう になり、野々市の車庫が「車庫」として復活しました。さらに、 翌年3月には正式に加賀白山バス野々市営業所となり、 営業所として見事に復活しています。 現在では、路線車だけでおよそ40台を所有しており、 その顔ぶれは多彩です。今回は、緊急企画としまして、 新旧車両がどちらも現役で活躍を続ける野々市の車両を ご紹介いたします。 |
![]() |
![]() |
■導入車両の傾向
北陸鉄道時代は、野々市には一貫して三菱ふそう車が 導入されてきました。 2000年の野々市車庫復活の際には、南部営業所の 車両の中から選りすぐりのオンボロ車両が多数移籍して きており、当時の乗客からも「なんやら最近のバスは 古いやつばっかりになったなぁ」と言われたほどでした。 しかし、鶴来に続いて野々市にも04年から新車が投入 されるようになり、金沢地区でのノンステカラーの新車 導入は最後でした。 新車はHRなどの中型ロングのみでしたが、08年には 初の大型新車を導入し、しかも北鉄グループ初の液晶運賃 表を採用するなど、近年車両にこだわりを見せるように なってきました。 |
![]() |
一方で、車両の寿命がとても長い営業所としても有名です。
これまでにも20歳の成人式(?)を迎えた車両は数台 存在し、最近では052号車がいます。この車両は、廃車 直前まで貸切運用に入っていたことが目撃されており、 最期まで調子がよかったものと思われます。 そういうわけで、現在89年式を保有する最後の営業所と なっています。08年10月時点で、152のみが在籍して おり、これはさすがに廃車は時間の問題だと思われますが、 90年式の187と203は予備車として現役です。 また、他の営業所の古い車両の受け入れ(?)も多く 行っており、近年では東部からの移籍が目立ちます。このため、 若干日野車の比率が高くなってきています。 そのほか特徴として、旧車と新車の中間層となる90年代後半 の車両が極端に少ないことが挙げられます。 |
| ■現有車両ガイド
08年10月現在の現有車両のほぼ全てを ご紹介します。 注目されるのは、まず旧型車両といえるでしょう。 しかし、89年式は今年に入って一斉に淘汰され、 これらの車両の専用路線であった82系統でも、 もはや土日は全てLED幕の運行となっています。 残された89年式、90年式の車両も全て現在では 予備車となっており、どこの路線に現れるかは 分かりません。 一方で、各営業所からの移籍車両はこれまでは LED幕改造されるのが常でしたが、07年からは 新たに幕が作られるようになり、しかも既存の幕 とは異なるものであることからこちらも必見です。 |
![]() |
![]() |
|
![]() |
● 廃車目前の89、90年式車両
つい最近までは、89年式では152が、90年式では182も在籍 していたのですが、現在では89年式は能登西部の車両も廃車に なったことから、北鉄では全滅したのではないかと思われます。 90年式は187と192が残っており、187のほうは 加賀白山バスであることの証である(?)黒バンパー塗装が 施されており、いつのまにかこの1台のみとなってしまいました。 192に関しては、ほとんど登場時のままの姿を留めています。 この車両は現在は野々市で休んでいることが多いですが、 予備車として45系統などに運用されている日もあるようです。 (情報ご提供:若原さん。) おそらく、冬季の明倫スクールが最後の仕事となりそうです。 以前特集した203ですが、相変わらず予備車として活躍して います。これまでの歩みはこちらをご覧ください。 |
![]() |
![]() |
|
![]() |
● 何気に一大勢力を誇る91年式
本体北陸鉄道はもとより、ほくてつバスなどでも廃車が進んで いる91年式ですが、野々市では07年まで増備されていました。 多くは東部からのお下がりですが、このとき移籍してきた240と 245は新幕が取り付けられ、新しくできた系統はもちろん、 15−43系統や98系統の幕も新しい表記のものとなっており、 絶滅寸前といわれていた幕に活気が戻ってきたことは とても喜ばしいことです。 しかし、今夏に241と242が運用を外れ廃車されました。 矢印入りの旧横幕を最後まで使用していた車両だけに残念です。 また、新車と投入や、東部からの343、369、370の 移籍によって、今後さらに廃車が出るものと予想されます。 新幕+91年式の組み合わせは早めに撮影しておくことを おススメします。 |
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
● 最近ようやく登場した92・93年式
ふそうハイグレード車は意外にもこれまで1台も在籍して おらず(北陸鉄道時代はもちろん除きます)、これらの車両は ごく最近になって、それも他の営業所での廃車同然となった ものが移籍してきてます。LED幕のまま移籍してきた274、 279、281はいずれもほくてつバスの柳橋からやって来て いるのですが、82系統に入ったりするとほくてつバスが 82系統を担当するようになったふうにも見えます。 東部からも342、343が移籍してきており、 先にやって来た342はLED改造されていますが、08年 10月に移籍してきた343は幕のままで、しかも08年春 に新調されたものとは異なる幕を搭載しています。 (「82 金沢駅/富本町 西金沢」など。) |
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
![]() |
←上の画像の拡大です。左が317、右が336の 画像なのですが、317のほうは 「床冷房車」となっています。さぞかし 涼しいことでしょう。 …もちろん、正しくは 「低床冷房車」です。しかしこの表記が 残っている車両は少ないです。 |
![]() |
● 日野ハイグレード車の活躍は長い
日野車の同年代の車両は、01年にこれまた東部から移籍し てきて以来、LED幕改造を受けながら活躍してきました。 登場当初は、野々市に日野というのは合わない気もしましたが、 15−43系統での運用がメインだったこともあり、今では 違和感はなくなっていますね。 改造時期によって、全LEDか系統幕以外LEDかは異 なっています。 これらの車両は現在ではすべてLED幕となっていますが、 08年9月に東部から369と370が移籍してきており、 こちらは幕のままとなっております。 元東部車らしく、15−43系統での運用のようですが、 「野町駅」表記が白黒反転となっているなど、なかなか 凝った仕様となっております。 |
![]() |
|
|
![]() |
![]() |
|
|
● 名鉄中古は金沢地区で初めて導入。
名鉄中古は、33−350と351の2台が在籍しています。 P尺であるため、朝の82系統などで重宝されています。 今でこそ一大勢力となっている名鉄中古ですが、 これを金沢地区で初めて導入したのは野々市でした。 また、加賀白山バスのみの中古車としては 元川崎市営が特筆されます。737と738の2台が導入され、 うち738が野々市に在籍しています。 黒フィルムを貼り付けたため、相当引き締まった表情をしてい ます。また、ツーステップ大型車で中引戸もこの車両のみと なっています。 なお、名鉄中古に関してはこちらを、 川崎中古に関してはこちらもご覧ください。 |
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
● 約10年ぶりに野々市に新車投入。
このように、旧型車ばかりだった野々市ですが、04年秋に 加賀白山バスの野々市営業所として初めて大型新車が 登場しました。 大型、と言っても中型ロングの日野HRですが、なんと新車は およそ10年ぶりというのですから、当時はかなり輝いていた ように思います。 211、212と白山バス独自の社番が与えられ、06年導入の 216もまた同じです。 仕様は当初は系統幕以外LED幕でしたが、216は全LED となっていたり、シート配置も微妙に異なっています。と、 ここまでは北鉄グループ共通なのですが、白山バス独自仕様と して、前面の「ノンステップバス」の文字が小さくなって います。 |
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
● その後も投入される新車たち
04年以降、新車がほぼ毎年のように投入されるようになり ました。 06年秋にデビューした677は、シート柄も明るい青色の 独自の柄を採用し、また試験的に(?)横向きシートを車椅子 座席に採用している点も特徴です。また、この677からは 野々市の車両でもスモークガラスが取り入れられており、 カーテンは姿を消しています。 07年登場の739と740はシート向きは元に戻されて いますが、シート柄は引き続きオリジナルのものを採用して います。さきほどの「ノンステップバス」ロゴといい、 このあたりから野々市の車両は、いろいろとこだわりを 見せてくれるようになります。 |
![]() |
|
![]() |
|
|
● ついに大型車も導入
07年は、さきほどの中型ロング2台に加えて大型車も 導入しています。 仕様はグループ各社と共通ですが、いよいよ大型車が 新車で導入されたことは嬉しいですね。 08年には、日野の大型新車が導入されました。 28−818と819の2台ですが、これまでにも述べて きたように、いろいろと注目を集めています。 運用は、43系統と44系統が中心のようですので、 ぜひ狙ってみてください。 (私は年末まで乗れないと思います。。。) |
![]() |
|
▲画像:あおさぎさんご提供。 ▼画像:H−199さんご提供。 |
●08年11月追加情報
この特集を公開してわずか一ヶ月のうちに、いくつかの 動きがありましたのでご紹介します。 まず、柳橋から287が移籍してきています。 こちらはLED幕をそのまま使用しています。ところが、 西部から移籍してきた285は幕のままで、 しかもローマ字なしの幕が入った旧幕をそのまま 流用しているため、44系統などでは懐かしいローマ字 なしのハイグレード車を見ることができます。 そして玉突きなのか192が鶴来へと帰っていきました。 こちらはおそらく冬季スクールに使われた後、廃車となる ものと思われ、現役の姿を見れるのも今のうちかと。。。 また、これまで朝のみ定期運用があった187ですが、 どうやら予備車となってしまったようです。 これでローバックシート車はすべて予備車となったのでは ないでしょうか。 |